2005

2005年のSUMMER SONICはこれまでの開催年の中でも最も日毎、ステージ毎に明確なラインナップの傾向とコンセプトが感じられた年だったと言える。

スタジアムのヘッドライナーを務めたのがナイン・インチ・ネイルズとオアシスというUS/UKの対照的なビッグネームであり、ナイン・インチ・ネイルズの日はスリップノット、ディープ・パープルらヘヴィ/ラウド勢が固め、オアシスの日はウィーザー、カサビアン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとUK/US/日本の王道ギター・バンドが集結した。

インドアの第3のステージ、URBAN/ROCK STAGEがはっきり色分けされ、URBAN STAGEはQ-TIPをトリに戴きザ・ルーツ、M.I.A.らが顔を揃えたヒップホップ～R&Bのステージに、ROCK STAGEに転換するとELLEGARDEN、ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズから木村カエラ、PUFFY AMI YUMIまで、パンク、ロック、ポップ入り乱れてのバラエティ豊かなステージになった。

また、ザ・ラーズの奇跡の復活からアーケイド・ファイアの記念すべき初来日まで網羅したSONIC STAGEがサマソニのカッティング・エッジな側面を象徴し、SONIC STAGEが「サマソニ内のオルタナ聖地」としてファンに認知され始めたのもこの年辺りからだ。新設のISLAND STAGE、DJエリアとしてのDANCE TENTまで含めてステージは計7ステージ制へ、ほぼ現在の規模に近いサマソニの全体像が出来あがった年でもある。