グライムスは、自身がガレージバンドというアプリを使って制作したアルバム『ヴィジョンズ』で一躍脚光を浴びたマルチなアーティスト。
称賛されたアルバム『アートエンジェルス』と批評的にあまり好まれなかったアルバム『ミス・アントロポセン』(しかしはるかにライブパフォーマンスは良かった)はどちらも完全セルフプロデュースだった。
そのほかにも映画やドラマの脚本を手がけるなど、多彩な才能を発揮している。エミー賞を受賞したNetflixシリーズ『ヒルダ』のオープニングクレジットや、ビデオゲームの『サイバーパンク2077』ではポップスター・サイボーグ役の声を担当した。
ライブ活動としては、長年のバンツアーからスタートし、今ではフェスティバルのヘッドライナーまで上り詰めた。
グライムスはビジュアルアーティストでもあり、頻繁に自身のミュージックビデオを演出し、また、彼女はNFTのドロップを最も成功させた一人であり、デジタルアート空間での仕事で知られている。
AI音楽生成アプリ「Endel」との連携で、2020年のウォッチアプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞。
挑発者であり哲学者であるグライムスは、なかでもAI、未来主義、ラグジュアリーコミュニズムなどの理論で賛否を呼んでいる。