SONIC REVIEW vol.4 『要注目のニューカマー勢』

SONIC REVIEW第3回は、サマーソニックの醍醐味でもある要注目のニューカマー勢を一挙に総ざらい!今年のサマソニで初来日を果たすニューカマーの特徴のひとつが、すでに世界的にブレイクを果たしている「旬の中の旬」と呼ぶべきアクトが多数エントリーしていることだ。

その筆頭が、弱冠20歳のフレンチDJクングス(Kungs)だろう。彼は2016年のシングル“This Girl”が記録的大ヒットとなり、同年に最もShazamされたダンス・ソングに選ばれるなど、今最も勢いのあるDJのひとりだ。デビュー・アルバム『レイヤーズ』には往年のポップでスウィートなフレンチ・ハウスの流れを組みながら、近年のトロピカル・ハウスとも共振するチルでメロウなダンス・チューンが満載。カルヴィン・ハリスがヘッドライナーを務める東京土曜日のSONIC STAGEにまさにずっぱまりのエントリーだと言えるだろう。

Kungs vs Cookin’ on 3 Burners – This Girl

そんなクングスと並び、東京土曜のポップ系新人として注目なのがレイニー(Lany)。ロサンゼルスを拠点に活動する3ピース・バンドである彼らのサウンドは、The1975やM83などを彷彿させるソウルフルなエレクトロ・ポップで、サマソニ直前の8月4日にはデビュー・アルバム『LANY』の日本盤リリースも控えている。The 1975がサマソニのバイブスにぴったりはまってブレイクしたことを思えば、このレイニーにも充分ポテンシャルが感じられる。

LANY – Good Girls

東京土曜のSONIC STAGEでもう一組注目なのが、弱冠18歳のシンガー・ソングライター、デクラン・マッケンナだ。15歳で書いたデビュー・シングル“Brazil”で大きな注目を集め、UKのZ世代の代弁者として同世代のキッズから絶大な支持を集めている彼だが、7月26日リリースのデビュー・アルバム『ホワット・ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ザ・カー?』はシンプルなフォークソングからエレクトロ、サイケ、バロック・ポップまで、単なる「若さ」だけでは捉えきれないカラフルなアドベンチャーが詰まっている。満を持してのサマソニ初登場、彼の18歳の貴重な夏を見逃さないで。

Declan McKenna – Brazil (Official Video)

今年もギター・バンド勢はもちろん要チェックだ。UKギターの復権を賭して次々と登場する有望新人の中でも、フォールズからU2まで連想させる幅広い楽曲がコンパイルされたデビュー・アルバム『ユース・イズ・オンリー・エヴァー・ファン・イン・レトロスペクト』に加え、サンスクリット語で「美しい業」を意味するバンド名を戴いたその耽美系の美学とドラマツルギーにおいて一線を画す存在なのが、このサンダラ・カルマだ。ストレートなラッド・ロックとも、ポップ系ロックとも異なる第三の道を行くユニークな彼らの全貌がついに明らかになる!

Sundara Karma – She Said (Official Video)

そしてこちらも今ノリにノっているUKはブライトン出身の4ピース・バンド、ハイ・タイド(High Tyde)。デビュー・アルバムは未だ完成していないものの、これまでにリリースしたEPがインディ・リスナーの間でマスト・アイテムと化していた彼ら。とことんラウドでアンセミックなギター・サウンドと、トゥー・ドア・シネマ・クラブを彷彿させるエレクトロ・パンク、ダンス・ロックのエッセンスを併せ持った彼らのサウンドは、「サマソニ的」と言っても過言ではない絶妙のマッチング。

◊ High Tyde ◊ – Dark Love

今年のサマソニの新人レースは、「新世代ポップ・クイーン」の座を巡るフィーメール・アクトの熱きバトルの場でもある。まずご紹介するのはロンドン出身の16歳、ジャスミン・トンプソン。12歳の頃からテイラー・スウィフトやデヴィッド・ゲッタら著名アーティストのカヴァー映像を動画サイトに投稿し始め、一気に火がついた彼女の元にはアヴィーチーから直々にカヴァーのリクエストが舞い込むほど。EDM系アクトの作品に客演として引っ張りだこの状況に加え、オリジナル曲も多数発表。オール・オリジナルのデビュー・アルバムが待たれるところ。

Jasmine Thompson – Old Friends [Official Video]

そしてこちらもロンドン出身、美しき歌姫デュア・リパはファッション・モデルとしても活動中の21歳。ロードを彷彿させる力強くソウルフルな低音ヴォーカルの魅力が際立つ彼女は、BBCの新人リスト「Sound of 2016」にノミネートされるなど早くから注目を集め、マーティン・ギャリックスとのコラボ・シングル“Scared to Be Lonely”の世界的ヒットも記憶に新しい。デビュー・アルバム『デュア・リパ』では彼女の巷のディーバたちとは一線を画すマスキュリンな魅力を堪能できる。

Martin Garrix & Dua Lipa – Scared To Be Lonely (Official Video)

最後に紹介するのがスウェーデンが生んだ歌姫ザラ・ラーソンだ。2015年に「Spotifyで最も再生されたスウェーデンの女性」の称号を持ち、デヴィッド・ゲッタのUEFA EURO 2016 FRANCEの公式ソング“This Ones for You”へのフィーチャリングでも知られる彼女の持ち味は、ヒップホップやR&Bを自在に歌いこなすヴォーカルの表現力を生かしたエレクトロ・ポップで、世界デビュー・アルバム『ソー・グッド』にはエド・シーランからチャーリー・ブースら錚々たる面子が参加。5月の初プロモ来日を経て、ついにサマソニで大舞台に立つ!

Zara Larsson – So Good (Official Video) ft. Ty Dolla $ign
facebook twitter LINE