SONIC REVIEW vol.3 『カルヴィン・ハリス』

サマーソニック2017、東京初日19日(土)の最大の目玉はもちろんこの人、ついにヘッドライナーに登り詰めたカルヴィン・ハリス! サマソニの18年間の歴史において、DJがヘッドライナーを務めるのは今回のカルヴィンが初の快挙となる。
ちなみに彼の前回来日は2012年のサマソニで、SONIC STAGEのクロージング・アクトとしての登場だった。まさにこの5年間でカルヴィンが駆け上ったスターダムの階段を象徴する出世コースなわけだが、その間にはZeddやアレッソらのコンスタントな出演によって、EDMがサマソニの大きな柱のひとつとして確立・定着していったという背景も見逃せない。そう、状況的にもタイミング的にも、世界最強DJことカルヴィン・ハリスに相応しい舞台がいよいよ整ったということだろう。

Calvin Harris – ‘We Found Love’ (Live At Capital’s Jingle Bell Ball 2016)

ちなみに2012年のサマソニにはリアーナがヘッドライナーとして出演、カルヴィンとのコラボ曲“We Found Love”は同年サマソニのハイライトの1曲になった。“We Found Love”はカルヴィンにとってEDMの枠を超え、メインストリームど真ん中のポップアクトへとブレイクスルーしたきっかけのナンバーだが、今年はきっと彼自身のステージでこの曲が再び4万人をブチあげてくれるはず!

リアーナと再コラボした“This Is What You Came For”の大ヒットも記憶に新しい。こちらは元カノ、テイラー・スウィフトとの共作という因縁のナンバーでもある。

Calvin Harris – This Is What You Came For (Official Video) ft. Rihanna

そんな過去の大ヒット・アンセムはもちろんのこと、今回のカルヴィン・ハリスのヘッドライナー・ステージの軸となるのは、なんと言っても3年ぶり待望のニュー・アルバム『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ vol.1』のナンバーだ。アルバム・タイトルにも明らかなように、新作のナンバーは彼の原点であるファンクやR&B、レゲエといったエッセンスをミクスチャーしていくディスコ・サウンドが際立っている。そんな新作によって近年のアゲアゲ一辺倒なEDMとは一線を画すチルでマイルドなナンバー、フリーキーでマニアックなエレクトロ・チューンが一気にライヴのレパートリーに加わることで、これまでにない化学反応が目撃できるステージになりそうだ。

Calvin Harris – Slide (Official Audio) ft. Frank Ocean, Migos

『ファンク・ウェーヴ・バウンシズ vol.1』はその豪華ゲスト陣も話題。フランク・オーシャンやミーゴス、ファレル・ウィリアムス、ケイティ・ペリー、アリアナ・グランデ、スヌープ・ドッグ……と、およそ考えうる最強の面子が集結したそれは、カルヴィン・ハリスを媒介にした「2017年のポップ・ミュージックの全貌」と言ってしまってもいいものだ。

Calvin Harris – Feels (Official Video) ft. Pharrell Williams, Katy Perry, Big Sean

今年のサマソニは世界のポップ・ミュージックの「今」と完全に同期したアクトが多数エントリーしているのも注目だが、そんな2017年のサマソニの同時代性を象徴するアクトは、やっぱり他でもないカルヴィン・ハリスなのだ。もちろん彼はなにをおいてもDJであり、最高のパーティーのコンダクターである自身にプライドを持つ男なわけで、新曲に加えてセットリストにEDMのヒット・チューンが惜しげもなく投入され、ピークタイムの波状攻撃となることは間違いない。

Calvin Harris – ‘My Way’ (Live At Capital’s Jingle Bell Ball 2016)
Calvin Harris from Radio 1 in Ibiza 2015

サマソニとEDM、サマソニとダンス・ミュージックの歴史の集大成として、そしてなによりも時代を鮮やかに切り取るポップ・ミュージックの祝祭の現場として、暑い、熱い、真夏の夜になりそうだ。

Calvin Harris – Summer
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