SONIC REVIEW vol.2 『フー・ファイターズ』

開催まで2カ月を切ったサマーソニック2017、ヘッドライナーから各ステージの傾向と対策、必見の新人アーティストまで、今年もサマソニの見所を毎週ワンテーマずつピックアップしていくこのレビュー、トップバッターはやはりこの人たちでしょうフー・ファイターズ!
東京2日目(8月20日)のMARINE STAGEはオープニングからエンディングまで見事にロック勢で埋め尽くされたステージとなるが、そんな日曜日のヘッドライナーを務めるのがフー・ファイターズだ。9月15日に3年ぶりの新作『コンクリート・アンド・ゴールド』のリリースを控えた彼らの新作モードを最速で体験できるのが今回のサマソニであり、しかも注目すべきはどうやら『コンクリート・アンド・ゴールド』が強烈なパンチが効いた王道のロックンロール・アルバムになりそうだということなのだ。
バンドは『コンクリート・アンド・ゴールド』のアナウンスにあたり、「LAから福岡までの君らのステレオを吹っ飛ばすことになるだろう」と予告、「今のうちに新しいスピーカーを買う貯金をしておくことをお勧めする」とまで言っており、なぜ福岡なのかは謎としても、とにかく世界中を爆音で満たすロック・アルバムになることを宣言。そしてその宣言どおりの爆裂シングル“Run”も到着した!

Foo Fighters – Run

バンドの20周年を記念したアルバムでもあった前作『ソニック・ハイウェイズ』は、アメリカの8都市を回ってレコーディングし、彼らの音楽的ルーツを辿るというある種のコンセプト・アルバムでもあったわけだが、そんな前作で自分たちを育んだ音楽と土地に感謝を捧げ、20周年を締めくくったフー・ファイターズにとって、『コンクリート・アンド・ゴールド』は再びトップギアで疾走し始めるシンプル&ストレートな再スタート作ということなのかもしれない。
ちなみに前作のブッチ・ヴィグ(ニルヴァーナ『ネヴァーマインド』のプロデューサーとして知られる)に対し、『コンクリート・アンド・ゴールド』はアデルらを手掛けてきたポップ系の仕事人と言ってもいいグレッグ・カースティンがプロデューサーに抜擢されており、この意外な組み合わせがどんなケミストリーを生むかも注目だ。“Run”を聴くかぎり彼らのヘヴィロッキンなサウンドの威力を増強しつつも、エッセンシャルな要素をタイトにまとめあげたポップ・ソングでもあるので、恐らく大成功のタッグになったと言えるんじゃないだろうか。
6月にはグラストンベリーでレディオヘッド、エド・シーランと共に10万人を相手にヘッドライナーを務め、10月には新作のリリース・イベント兼フェスティバル『CAL JAM/カル・ジャム』をLAで開催決定、こちらも
5万人クラスの大規模ライヴとなる予定。そう、サマソニを挟んだ数ヶ月間はまさにライヴ・アクトとして脂が乗り切ったフー・ファイターズが暴れまくるシーズンとなるのだ!
ここで、大型フェスのヘッドライナー・ステージということで、サマソニの参考になるだろう6月24日のグラストンベリーのセットリストをご紹介。

Times Like These
All My Life
Learn to Fly
Something From Nothing
The Pretender
Cat Scratch Fever / Another One Bites the Dust / Keyboard Solo / God Save the Queen
Cold Day in the Sun
Congregation
Walk
These Days
My Hero
Wheels
Run
This Is a Call
Arlandria
Monkey Wrench
Best of You
Skin and Bones
Under Pressure
Everlong

この6月24日時点では新曲は“Run”だけだが、8月までには他にも新曲の公開が続くことが予想され、サマソニはさらに『コンクリート・アンド・ゴールド』の全貌に一歩近づいたステージになるのではないだろうあ。そしてもちろん、ご覧のとおり鉄板のベストヒット・リストでもある。

Foo Fighters – The Pretender
Foo Fighters – Monkey Wrench

「世界中のステレオを吹き飛ばす」ほどの爆音を余裕で受け止める野外のスタジアムは、彼らにとって最高にして最強のステージであり、そもそもアンセミックなロック・バンドとして自分たちの強みのフォーカスを絞りきった状態のフー・ファイターズほど、スタジアムが似合うロック・バンドはこの2017年存在しないわけで、サマソニのステージがエポックメイキングな2日間になることは既に約束されている。“These Days”のこの映像のような光景が、日本の夏に再現される瞬間はもうそこまで来ている!

Foo Fighters – These Days
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