SONIC REVIEW vol.9 『8月21日(東京)MARINE, MOUNTAIN, SONIC』

先週末にいよいよチケットの一般発売がスタートしたサマーソニック。前回シミュレートした東京会場土曜日(大阪日曜日)に続き、ここでは東京日曜日(大阪土曜日)のそれぞれのステージの傾向と特色をご紹介していこう。

東京・8月21日(日) 大阪8月20日(土)

MARINE STAGE (大阪OCEAN STAGE)

今年の日曜のスタジアムには実に13年ぶりにレディオヘッドが還ってくる!既にスタートしている彼らのワールド・ツアーは毎晩セットリストが変わるスリリングな展開で、懐かしの曲や意外な曲もガンガン解禁されている。“Creep”までさらっとプレイしている今の彼らには恐らくタブーな曲は一切無いはずで、サマソニもまた驚きと興奮のセットリストが用意されるのは間違いなさそうだ。

Radiohead – Burn The Witch
Radiohead – Daydreaming

そんなレディオヘッドを頂くこの日のスタジアムは、サカナクション、ついに再結成を果たしたTHE YELLOW MONKEY、そして[Alexandros]と、人気・実力・話題性共に破格の邦楽勢が揃い踏みしたのが話題。つまり、サウンド傾向云々での色分けではなく、「この夏を象徴する事件」が生まれるだろうステージ、それが日曜のMARINE(OCEAN)の個性だと言えそう。

サカナクション / 新宝島
ALRIGHT / THE YELLOW MONKEY

一方のトゥー・ドア・シネマ・クラブはレディオヘッドのDNAを受け継ぐ若手としてしっくりハマるエントリー、昨年MOUNTAIN STAGEで衝撃のデビューを果たしたナッシング・バット・シーヴスが満を持してスタジアムに昇格と、UK勢は音楽性、立ち位置共に納得のラインナップだ。また、エイミー・ワインハウスやジャニス・ジョプリンとも比較される注目のシンガー・ソング・ライター、エル・キングがこの日のステージで日本初上陸を果たす。

Two Door Cinema Club – Changing Of The Seasons (Live on Letterman)
Nothing But Thieves – Ban All the Music (Live at The O2)

MOUNTAIN STAGE

バラエティに富んだスタジアムに対し、この日のMOUNTAIN STAGEはかなりはっきりと傾向が見て取れるラインナップになっている。傾向その1は、ずばりヒップホップ&ソウル。フロー・ライダーがヘッドライナーを務め、そのステージにレジェンドのジャクソンズ(ジャクソン5)がエントリーするという新旧のバトンリレーの流れはやばすぎるだろう!ジャクソンズにルーツを持つソウル、ファンク、ディスコ・サウンドはマーク・ロンソンやメイヤー・ホウソーンにも受け継がれ、この日のMOUNTAINの最大の特色になっている。

Flo Rida – “Hello Friday” ft. Jason Derulo
The Jacksons – Torture

傾向その2は、DJ&エンジニアの裏方からポップ・スターダムに駆け上がったサウンドクリエイターたちだ。まずその世界的代表格と呼べるのがマーク・ロンソン。そしてDJとしてキャリアをスタートさせ、アリアナ・グランデのトラック・メイカーとしても名を馳せたカシミア・キャットがいよいよサマソニ初上陸。この道のもはやベテランの域に差し掛かっているメイヤー・ホウソーンもお忘れなく。

Mark Ronson – Uptown Funk ft. Bruno Mars
Cashmere Cat – With Me

そしてポスト・グライムスの呼び声も高く、アヴィーチーやディプロとのコラボも話題のMØもここでサマソニ初登場。現シーンの最新トレンドであるエレクトロ・ソウル、R&Bサウンドをベースに、アップトゥデートで多彩な才能が集結したのが、この日のMOUNTAINと言えるかもしれない。

MØ – XXX 88 ft. Diplo

SONIC STAGE

アット・ザ・ドライヴ・インをヘッドライナーにハードコア&ヘヴィ・ロック勢が集結した土曜のSONICも凄いが、がらりとカラーを変えて、The 1975! スウェード! ジェイムス・ベイ!と、新旧UKの要注目アクトが揃った日曜のSONICも凄いことになっている。The 1975は3度目のサマソニにしてついに初トリに抜擢、スウェードはもはやサマソニのベテランと言っていい盤石の布陣だろう。

The 1975 – The Sound (Live on Jimmy Fallon)
Suede – Like Kids

The 1975を頂くこの日のSONICはインディ・ロック、オルタナ・ポップの祭典と呼ぶべきステージで、ポップ・エトセトラもまさにその流れを組むアクト。一方でSONICと言えば新人の登竜門としても名高いが、この日もブロッサムズ、サンフラワー・ビーンのUK vs USガチンコ新星ギター・バンド対決に加えて、MOUNTAIN STAGEのソウル、ヒップホップの流れも組むドリーム・ソウル・ユニット、キングと、バラエティ豊かなニューカマーが集結している。

Blossoms – Charlemagne
Sunflower Bean – Easier Said

そしてSONIC恒例のレジェンド・サプライズ枠に該当するのが、高橋幸宏、TOWA TEI、小山田圭吾、砂原良徳、ゴンドウトモヒコ、LEO今井によるドリーム・プロジェクト、METAFIVEだ。今年もサマソニの「裏メイン・ステージ」ことSONIC STAGEの磁場がヤバイことになっている!