SONIC REVIEW Vol.13

サマーソニックの各ステージの中でも、その開放的でチルなシチュエーションとラインナップとが相まって、とりわけユニークなムードを醸し出しているのがBEACH STAGE。そんなBEACH STAGEで昨年からスタートしたのがビルボードジャパンがプロデュースするパーティ、「Billboard Japan Party」だ。

潮風吹く砂浜のステージで火照った身体を揺らす、そんな最高にハッピーでリラックスしたBEACH STAGEの気分にぴったりなのがこのパーティの特徴で、昨年はデ・ラ・ソウル、ピート・ロック& CL スムース、ザ・ファーサイドと、90Sヒップホップのレジェンドが揃い、大いに浜辺を湧かせた。

そんな「Billboard Japan Party」の今年のテーマはずばり、ファンク。昨年のヒップホップと比較すると、今回のファンクはここ数年のポップ・ミュージックのトレンドとより密接に関係したスタイルだと言える。なにしろ、ダフト・パンク"Get Lucky"(2013)~ファレル・ウィリアムス"Happy"(2014)~マーク・ロンソン"Uptown Funk"(2015)と、直近3年を象徴するポップ・チューンはすべてファンクをベースにしたナンバーで、クラシックなジャンルでありながら同時に最先端でもある、というのが現在のファンクの立ち位置だからだ。

そして今年の「Billboard Japan Party」にはそんな最先端のポップ・ミュージックとしてのファンクを体現するユニット、タキシード(Tuxedo)が登場する。『How Do You Do』(2011)の大ヒットでも知られるシンガー・ソングライター、メイヤー・ホーソンと、ヒットチューン・メイカー、ジェイク・ワンによるスペシャル・ユニット、タキシード。
ジェイクがこれまで50セント、ドレイク、ケンドリック・ラマーといった錚々たるアーティストのナンバーに仕掛けてきた80Sエレクトロ・ファンクのエッセンスと、メイヤーのレイドバックしたソウル、AORのエッセンスがミックスされは彼らのサウンドは、まさに2015年が求めるファンク・サウンドの理想郷だ。

今年3月のデビュー・アルバム『Tuxedo』収録の"Do It"。まさにこのバイブ!

Tuxedo - Do It (Official Video)

ちなみにこちらがメイヤー・ホーソンのソロ。

Mayer Hawthorne - The Walk

タキシードが2010年代のソウル&ファンクを象徴するアクトだとしたら、このザップは1980年代のファンクを代表するレジェンドだ。7人のメンバーが全員マルチプレイヤーにしてシンガー、入れ替わり立ち替わり楽器を交換しながら歌い繋ぐ彼らのステージは、まさに野外ビーチのフェスティヴァルに相応しいザッツ・エンターテイメントになるはず。
http://www.thezappband.com/

そして最後の3組目は偉大なるキング・オブ・ファンク、ジェームズ・ブラウンのトリビュート・バンド、RJ& ザ・ジェームズ・ブラウン・バンド。JBのオリジナル・バック・バンドのメンバーが集結し、ヴォーカルにはJBの側近中の側近と呼ぶべきRJことルーズベルト・ジョンソンを招聘、JBバンドの歌姫マーサ・ハイに加え、JBのあまりにも有名なMCを務めていた伝説のダニー・レイまで出演するというから凄い。"I Feel Good"から"Sex Machine"まで、誰もが知るJBのナンバーが蘇る、スーパー・プレミア・ライヴになることは間違いない

RJ & The James Brown Band - Trailer 2014 - 2015 - The Get On Up Tour

最新形、レジェンド、そしてオマージュと、ファンクを3つの角度から捉え、結果としてその歴史を網羅することになるのが今年の「Billboard Japan Party」だ。このステージ特有の緩くハッピーなバイブスと共に、ゴージャスで刺激的なファンクの響宴を体験して欲しい!

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