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YUKSEK

 ダフト・パンク、ジャスティスを皮切りに、さまざまなアーティストを輩出。今や泣く子も黙る勢いのフレンチ・エレクトロ・シーン。そのなかで、ネクスト・ジェネレーションと呼ばれているアーティストが、このユクセックなのだ。

 ユクセックとは、ピエール=アレキサンダー・ブッソンによるソロ・プロジェクトである。幼い頃から音楽に慣れ親しみ、大学ではクラシック・ピアノを専攻、将来はピアノの先生を志していたという彼。しかし、その将来に未来の希望を感じなかった彼は、好きで聴いていたビートルズやニルヴァーナ、デ・ラ・ソウルなどのいるポピュラー音楽の世界へ飛び込み、バンド「クラングエッジ」のベーシストとして活動を開始。シングル「All The Time」などのヒット曲を飛ばし、注目を集める。

 またバンド活動と並行し、ソロでバーディ・ナム・ナムなどの作品にプロデューサーとして参加、さらにはMIKA(ミーカ)、カイザー・チーフス、タヒチ80などの楽曲のリミックスを担当したことにより、ダンス・ミュージック界でも話題になり、このたび8月5日にアルバム『アウェイ・フロム・ザ・シー』で日本デビューを果たし、その直後にサマソニのステージに登場することになったのだ!

 「自分の思うポップ・ミュージックを、自分の手だけで作ってみたかったんだ」と、(個性的なフィーチャリング・アーティストを迎えているものの)全曲のソングライティングを自身で手がけているアルバム。M.I.A.を彷彿させるジャングル・ビートが駆け巡る曲もあれば、レディー・ガガも思わず踊り出してしまいそうな80’sテイスト満載のキラキラなディスコ・チューン、またMGMT風なキッチュでサイケセリックな世界を響かせるものまで、どの曲も異なる個性がキラリ光るトラックばかり。しかし、培ってきたクラシック音楽の影響があるせいだろうか?メロディが流麗(キャッチー)で、不思議とスーッと耳になじんでいくのだ。トルコ語で<HIGH>を意味する、ユクセックというプロジェクト名どおり、気分を高揚させてくれる音楽のオンパレードなのである。

 「ボクは、人々をハッピーな笑顔にさせるような音楽を作ることが目的なんだ」

 インタビューでそう語っていた彼。サマソニでのステージでも、(どういう形態でパフォーマンスするのか?わからないが)目論みどおりきっとどんな人もハイにさせてくれるはず。高感度な音楽アンテナを持つ方々はもちろんのこと、ハッピーなヴァイブを思う存分味わいたいというパーティ・ピープルは、チェックしておいて損はないと思う。

(松永 尚久)