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MISHKA

 オアシスやプライマル・スクリームなどを輩出した英国の伝説レーベル<クリエーション>からデビュー。そのアコースティックギターをメインにしたレイドバック感の強いサウンドは、ジャック・ジョンソンなどに代表される<サーフ・ミュージック>の先がけと呼ばれているアーティスト、ミシカ。今年デビュー10年を迎え、今もなお時代や流行に左右されることなく、マイペースに活動し続けている(何せ、この10年で発表したアルバムはたった3枚ですから)。そんな彼が、最新作『アバッヴ・ザ・ボーンズ』を携えて、初となるサマソニのステージに立つ。

 俳優のマシュー・マコノヒーが主宰するレーベルよりリリースされたアルバム。ルーツ・レゲエのピースフルなヴァイブレーションをメインにしたサウンドにのせ、愛する家族と共にカリブにてナチュラルでスローな毎日を過ごしている、彼の姿をそのまま反映させたような内容。どの曲にも自然や人々への愛やリスペクトの気持ちがいっぱいだ。これを聴いていると、何かと慌ただしい日常の時計の動きをスローにしてくれる。と同時に、彼の深くてあったかい愛に包まれて、不思議なスピリチュアル・パワーを得られたような気分で心が満たされていくのだ。

 ライヴにおいても、彼のハートウォーミングな人柄や、不思議な生命のエネルギーを感じるステージで、5月におこなわれた「グリーンルーム・フェスティバル」においても、バンドを従え、魂のこもったパフォーマンスを披露。そこにいたオーディエンスを、感動と恍惚の境地へと導いていったのだ。きっとサマソニのステージでも、彼は奇跡の瞬間を紡ぎだすことだろう。

 また、実際の彼のキャラクターも音楽性に比例して、とてもピースフル。この間の来日では、幸運なことにいろんな機会で彼と接触できたのだが、誰に対してもリスペクトの精神を忘れずに、真摯に対応していた。彼は「さまざまな考えを持った人と交流することが楽しいから」という。ステージ終了後、もし会場内で彼を見かけたら、ちょっと声をかければ、気さくに笑顔で握手くらいしてくれるかも?

 と、デビューして10年経った現在でも、決しておごることなく、常に感謝と尊敬の気持ちを忘れないミシカ。
「この10年の間に、さまざまな愛を吸収できたんだ。そのことによって、たくさんの強さと真実を知ることができた。今後も真実を追求して、いつか<悟り>の境地に辿り着きたいんだ」と筆者がおこなったインタビューで語っていた彼。このステージを体感したら、みなさんも何らかの<真実>の瞬間に出会えるかもしれないぞ。

(松永 尚久)