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NEVER SHOUT NEVER

 海外のアーティストについて言えば、新人のショーケースという色合いも持つアイランド・ステージ。

 昨年、ここで見たフォーエヴァー・ザ・シッケスト・キッズはウワサに違わぬ素晴らしいパフォーマンスを披露。アイランド・ステージに集まったオーディエンスを大いに沸かせ、それが日本において、彼らがブレイクするきっかけの1つになった。

 フェスと言うと、どうしても誰もが知っているようなビッグネームに注目が集まりがちではあるけれど、未知のアーティストや新人を見つけることもまた、フェスの楽しみの1つだろう。

 これまでいろいろなフェスに参加してきた自分の経験を思い返してみると、たまたま見たとか、時間つぶしで見たとか、ウワサを聞きつけ冷やかしで見たとか、そんなふうに出会った未知の新人のライヴにヤラれ、それがきっかけで大ファンになってしまったなんてことがけっこうある。たとえば…ま、それはここではいいか。

 できることならば、1日1組ぐらいは敢えて、これまで聴いたことも見たこともない、あるいはCDは聴いたことはあるけどとか、ミュージック・ビデオは見たことがあるけどという新人アーティストに挑戦してみたい。

 というわけで、アイランド・ステージの出演ラインナップを眺めてみる。

 ふむふむ。

 気になるアーティストは何組かいるが、今回はネバーシャウトネバー!ことクリストファー・ドリュー・イングルを紹介したい。

 このミズーリ出身、弱冠18歳のシンガー・ソングライターはMySpaceにアップした自作曲が注目され、あっという間にその存在が全米各地で知られるようになったウワサの新人だ。

 自作自演という意味で、シンガー・ソングライターという言葉を使ってはみたけど、昨年、日本盤がリリースされた『ザ・イーピー・イーピー』を聴くかぎり、エモいポップ・ソングの数々にシンガー・ソングライターという言葉が想像させるアコギをポロポロなんていう渋さはない。いかにも宅録ならではのガシャガシャとしたアレンジはもちろん、ピアノやストリングスの使い方はバンド志向や、もっとポップなセンスの持ち主であることが窺える。

 そんな音楽性に加え、18歳の若者だからこそのナイーヴさ、キュートなルックスは、ちょっとデビュー当時のロケットサマーを思わせたりもする。

 一体、どんなライヴなんだろうか? 

 マイ・ケミカル・ロマンスを手がけるブッキング・エージェントのイチ押しアーティストということで、ハローグッバイやフォーエヴァー・ザ・シッケスト・キッズらとツアーしたり、バンブーズルやワープド・ツアーといった大規模フェスにも出演したりと、それなりにライヴ経験も積んでいるようだ。

 アコギでジャカジャカ? 打ち込みも使うの? ひょっとして、ツアー・バンドのザ・シャウトと一緒とか?

 うーん、興味は尽きない。

 ブッチ・ウォーカー(!)を起用したデビュー・アルバムのリリースは来春の予定。本格デビュー後、さらなる注目を集めるにちがいないネバーシャウトネバー!のライヴ、この機会にぜひ見ておきたい。

(山口 智男)