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BOYS LIKE GIRLS

 爽やかさと切なさが絶妙に入り混じる胸キュンもののエモいメロディーを、軽快なギター・ロック・サウンドとともに歌い上げる、いわゆるエモメロ・バンドのハシリ――。
 エモメロと言えば、今やアイドル・グループとそれほど変わらない人気を得ているバンドが多いが、たぶん、このボーイズ・ライク・ガールズが注目されるようになった頃から、女の子達からキャーキャーと言われるイマドキのパンク/エモ・シーン出身の若いバンドの数はグンと増えたように思う。
だからだろう。ネット上のバズをステップにデビューのチャンスを掴んだ、このボーイズ・ライク・ガールズら、エモメロ・バンドを指して、商業エモとか、アイドルと変わらないじゃんとかとおっしゃるロック・ファンや、「野郎のくせにガール・ジーンズ履きやがって」とお冠の硬派パンク・バンドはいまだに多い。正直、僕だって、ボーイズ・ライク・ガールズが06年にリリースしたセルフタイトルのデビュー・アルバムを初めて聴いたときは、思わず「甘~い!!」(←古っ。でも、2年前だから、ね)と叫んでしまったほど。
しかし、07年9月に実現した初来日公演を見て、考えを改めた。
確かに歌メロや、ヴォーカルの声質は甘い。しかし、ド迫力のドラムをはじめ、予想以上に骨太の演奏と混ざり合うと、その甘さががぜん楽曲の魅力として際立ちはじめる。
そんな曲の良さと女の子達をキャーキャー言わせる華やかさ。商業エモでもアイドルでも何でも、言いたい奴には言わせておけばいい。その2つを兼ね備えたこういうバンドが今後、ロックのメインストリームになっていくにちがいない――ライヴが終わる頃には、そう考えていた。
それから2年。ボーイズ・ライク・ガールズを追いかけるように多くのエモメロ・バンドがロック・シーンの最前線に飛び出してきた。
そして、その口火を切ったボーイズ・ライク・ガールズが2年ぶりに日本のファンの前に帰ってくる。それもいきなりマリン・ステージという大舞台。いや、デビュー・アルバムがゴールド・ディスクに認められる大成功を収め、すでに全米ブレイクを視野に入れている彼らには、きっとそんな大舞台がふさわしいのだろう。アヴリル・ラヴィーンのオープニング・アクトではあったけれど、すでに全米アリーナ・ツアーも経験済みだ。
サマソニでは9月にリリース予定の新作『Love Drunk』からの新曲も披露してくれるにちがいない。その新作はボーイズ・ライク・ガールズらしいポップなロックンロールが満載だそうだ。

(山口 智男)