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HOOBASTANK

 結局、親類に不幸があったため見ることはできなかったんだけど、今年4月の来日公演はどうしても見たかった。どうしてもね。
 あぁ、今思い出しても見逃したことが悔やまれる。
 フーバスタンクはね、これまで何度か見ているし、これからだって、彼らのライヴを見る機会はあるにちがいない。
 でも、この間のライヴがどうしても見たかった。
 なぜって、彼らが今年1月にリリースした最新4thアルバム『フォーネヴァー』がびっくりするぐらいよかったからだ。
その『フォーネヴァー』は、ご存知、前作『欲望』のツアー終了後、新曲を作りはじめたものの、出来上がった曲に満足できなかった彼らが1年半に及ぶ――バンド史上最長とも言える休暇を取ったのち、改めて制作に挑み、完成させた作品だった。
ひょっとすると、バンドとして曲がり角に来ていたのかもしれない。思えば、いつまでも若い若いと思っていた彼らもすでに14年のキャリアを誇るちょっとしたベテランだ。3人のメンバーもそれぞれに30代半ば。最早、若いとは言えない年齢だ。1stアルバムと2ndアルバムの大ヒットによって、ロック・シーンの頂点を極めた経験もある。バンドとして歩みを止めてしまったとたん、モチヴェーションを失ってしまう恐れもあったはずだ。そうやってあっさりと解散してしまったバンドを、僕らはいくつも知っている。
だからこそ、『フォーネヴァー』があそこまでアグレッシヴな作品になっていたことに僕は驚いた。いや、単にアグレッシヴなっていただけじゃない。『フォーネヴァー』にはとても結成14年目を迎えたベテランとは思えない――逆に言えば、これからロック・シーンに打って出ようとしているバンドしか持ち得ないような生気が満ちあふれていた。こういうアルバムに出会える間は、まだまだロックを聴くことは止められない。
結成14年目、アルバム4枚目にして、このリフレッシュ感はちょっと凄くないか?! それをライヴで確かめたかった。味わいたかった。だから、この間のライヴがどうしても見たかった。
それからまだ4ヶ月。まだ、十分に間に合うはずだ。いや、その後、ライヴを重ね、フーバスタンクはさらにパワーアップしているにちがいない。しかも、ベスト・アルバムのリリース直後の来日だ。今回のサマソニはベストと言える選曲が期待できそうだ。今度こそ絶対、見逃せない!

(山口 智男)