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LINKIN PARK

 世界に先駆けて6月に日本公開され、大きな話題を集めている映画『トランスフォーマー:リベンジ』の主題歌として書き下ろされた、新曲「ニュー・ディヴァイド」が全米で大ヒット中のリンキン・パーク。同映画の1作目『トランスフォーマー』の主題歌に起用され、最新アルバム『ミニッツ・トゥ・ミッドナイト』のリード・トラックにもなっていた「ワット・アイヴ・ダン」を彷彿させつつ、より熱くアグレッシヴにロックするこの会心のナンバーで、ヘヴィさ&タフさと、美しさ&メロウさが見事なまでに融合した、リンキン・パークのハイブリッドなサウンドの魅力を再確認した人は多いのではないだろうか。
 それにしても、シーンでの不在を感じさせないバンドだと思う。それはリンキン・パークが、長い空白を置くことなく、コンスタントに自身の表現を形にして、発信しているからだろう。今年5月には、ファン・クラブの会員しか入手できなかったレアな未発表音源を集めたミニ・アルバム『ソングス・フロム・ジ・アンダーグラウンド』がリリースされたばかりだし、昨年末には、同6月にイギリスのミルトン・キーンズ・ボウルで行われ、実に5万人ものオーディエンスを動員したライヴの模様を収めたCD/DVD作品『ロード・トゥ・レヴォリューション:ライヴ・アット・ミルトン・キーンズ』もリリースされている。
 このミルトン・キーンズのライヴ映像を観たのだけれど、これがもう、ただただ凄まじいのひと言だった。2006年のSUMMER SONICでマリン・ステージのトリを務めた時点で、すでにリンキン・パークはスタジアム・バンドとしてのスケールを充分に確立していたと思うし、翌年に幕張メッセで行われたLive Earthに出演した際には、観衆の興奮がハンパじゃなく会場が危険な状態と判断され、一時ライヴが中断されたこともあってか、鬼気迫るようなガチなパフォーマンスで燃えたぎるロック・スピリットを伝えてくれたし、その後の単独来日公演でも、さいたまスーパーアリーナに熱狂の渦に巻き起こしていた。しかし、ミルトン・キーズで彼らは、バンドがさらなる高いステージへと到達したことを知らしめる、息を呑んでしまうようなマジカルな光景を何度も現出させていたのだ。
 SUMMER SONIC 09では、デビューからひとつのディケイドを早くも終えようとしている、2000年代ラウド・ロックのトップ・バンドとしての存在感を存分に見せつける、勝利宣言のようなライヴで酔わせてくれることだろう。

(鈴木 宏和)