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SAOSIN

東京初日、大阪2日目のメイン・ステージ2番手に登場するのは、カリフォルニア出身の“スクリーモ最終型”バンド=セイオシン。日本でのアルバム・デビュー前から06年のテイスト・オブ・ケイオス・ツアーで初来日して、07年に単独公演も行って日本でも着実にファンベースを固めてきているバンドだ。07年の東京公演(渋谷クラブクアトロ)は余裕のソールドアウト、スクリーモと呼ばれていたバンドがどんどん消えていく中で地道にファンを増やし続けていて、こういうバンドを野外の大きなステージで観られるのはフェスの醍醐味というもの。すでについているファンを大満足させるだけじゃなく、曲とパフォーマンスの実力で新たなオーディエンスを獲得していく姿を目撃できるのだから。

なんだかもうベテラン・バンドみたいな安定感があるのでちょっと意外だけれど、まだフル・スタジオ・アルバムは06年のセルフタイトル1枚のみで、それに続くセカンド・アルバムのリリースが待たれているところ。ヴォーカルのコーフが先日コメントを出して、「新作はミキシングを終えて100%完成している状態だ」と書いていたので、間もなく正式なリリース日も発表されるはず。今回のプロデューサーがブッチ・ウォーカーと聞いてまた意外!と思ったけれど、アヴリルから織田裕二まで手広く手掛けるブッチの凄腕ポップネスがセイオシンのサウンドをどう料理しているのか興味津々だ。そもそもセイオシンが数多のスクリーモ・バンドとは一線を画す存在になったのは、彼らが持つ抜群のメロディ・センスだったわけで、そこにブッチのポップなエネルギーが加われば、すごくいい意味で大衆受けする作品ができるんじゃないだろうか。昨年秋に出したEP『The Grey』には新曲が3曲含まれていて、すでにライヴでも新曲を演奏しているそうで、サマソニで新しいモードのセイオシンをしかと確認したい。

彼らは6月末からワープト・ツアーに参戦、その合間を縫っての来日になる。ツアー日程を見てみると、8/4カンザス・シティ→8/7東京→8/8大阪→8/12カルガリー(カナダ)という、1週間で3カ国を股に掛ける怒涛の強行スケジュールで驚いた。メンバーの年齢は知らないけど、すごい体力……。炎天下のスタジアムを想像しただけでめまいがしてしまうようではいけません。コーフのハイトーン・ヴォイスで気合いを入れてもらわねば!

(網田有紀子)