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PLACEBO

海外と日本で人気の格差が激しいバンドは多々いるけれど、プラシーボに関しては本当に口惜しい思いをしてきた。サウンドもルックスも他に類を見ない「美」を誇るバンドなだけに、日本でこそ人気が出ていいはず!――と悶々としていた日々ももうすぐ終わり、ついに9年ぶりの来日が実現する夏がやってくるのです。しかもサマソニのメイン・ステージという、ビッグなオーディエンスを前にできる場所で。嬉しい。嬉しすぎる。03年に予定されていたサマソニ出演がキャンセルになった悲しい記憶も、これで吹き飛ばされることでしょう……。

プラシーボは96年にアルバム・デビュー、当時大人気だったブリット・ポップの波に乗ってイギリスから世界に飛び出したものの、シーンの動向とは無縁の独自の道を進みながら次々と新鮮なアルバムをリリースして、そのオリジナリティがヨーロッパ、南米、そしてアジア各国でも熱烈に支持されてきた。そう、プラシーボはアジアでもすごく人気があるのです。今回サマソニで日本に来る前にも台湾(フェス)→香港(単独)→韓国(単独)と周ってくるくらいですから。日本では長い間来日がおあずけになっていて、その分他国と比べて盛り上がりがいまひとつだったけれど、今年6月8日にリリースされた6作目の新作『バトル・フォー・ザ・サン』はオリコン洋楽チャートの29位にランクインする好スタートを切りました! ちなみにビルボードのヨーロピアン・アルバム・チャートでは堂々の1位、フランスとドイツとオーストリアとスイスでも1位を獲得、フィンランドで2位、イギリスで8位、そしてアメリカでもバンド史上最高の51位につける大健闘……ガ、ガンバレ、ニッポン!! 

現在のメンバーはヴォーカル&ギターのブライアン・モルコ、ベース&ギターのステファン・オルスダル、そして今作の制作開始直前に加入した新ドラマー、スティーヴ・フォレストの3人。30代後半に突入しながらも相変わらずグラマラスで妖しい魅力を放つブライアンとステファンは、22歳のスティーヴが入ったことでさらに「若さを取り戻した」と発言していて末恐ろしいくらい。そんな3人が『バトル・フォー・ザ・サン』で手に入れたフレッシュでカラフルなサウンドを真夏の日本の空に響かせてくれるのが本当に待ちきれない。今作でのツアー・バンドはヴァイオリン奏者も含む6人編成になっているとのことで、日本でのステージがどうなるのか、そしてセットリストの中身も気になるところ。過去のアルバムから聴きたい曲を挙げたらきりがないけれど、生のプラシーボを日本で観られる、それだけでこの上ない幸せなのでどの曲でも……と言いつつできれば“傷だらけの俺”と“ディス・ピクチャー”をお願いします(笑)。

唯一気がかりなのは、彼らのステージがちょうど日中で太陽が当たる時間帯だということ。紫外線はお肌の大敵なので、できることなら後ろからそっと日傘を差しかけさせていただきたいくらいです……。何はともあれ、これを機に日本でもプラシーボをもっともっと盛り上げたい! 世界を虜にする彼らのグラマラスな魅力に思い切り酔いしれましょう!!

(網田有紀子)